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200万円以下で入手可能な自社製手巻きドレスウォッチを比較する

手巻き式ドレスウォッチは、男のワードローブのマストアイテムだ。今回、我々は2万ドル(約206万円)以下で入手可能な自社製手巻きドレスウォッチ3本をテストした。

ようこそ、スリー・オン・スリーへ。我々が1本の腕時計を徹底的に精査し、それを身につけ、レビューするのは、それだけで大変なことだ。しかし、世の中には常に選択肢がある。スリー・オン・スリーは、あるカテゴリーを選び、そのテーマに沿った3本の時計を選び、真っ向から比較する企画だ。初回エピソードは、男性のワードローブの基本である手巻き式のドレスウォッチから始めたい。A.ランゲ&ゾーネのピンクゴールド(PG)製サクソニア、F.P.ジュルヌのクロノメーター・ブルー、そしてヴァシュロン・コンスタンタンのPG製パトリモニー・トラディショナル・スモールセコンドだ。

A.ランゲ&ゾーネランゲマティック・パーペチュアルカレンダー - LS3102AP 310.025E

BrandA.LANGE&SÖHNEブランドA.ランゲ&ゾーネ商品名ランゲマティック・パーペチュアルカレンダー品番LS3102AP 310.025Eムーブメント自動巻キャリバーL922.1 SAX-0-MATケース素材プラチナベルト手縫いのアリゲーターベルト防水3気圧防水サイズ38.5mmその他特徴時、分、スモールセコンド特許技術セロリセット機構による秒針位置合わせ機能アウトサイズデイト/曜日/月/うるう年表示付き永久カレンダームーンフェイズ表示
パワーリザーブ46時間

では、まずはセットアップから始めよう。本格的な自社製ムーブメントを搭載する腕時計の世界に足を踏み入れようとする人にとって、時刻のみを表示するベーシックな時計は、入門機としてふさわしい(そして賢い)ものだろう。手巻きムーブメントには、ムーブメントの構造や仕上げの鑑賞を邪魔するローターがないため、マニュファクチュールは自分たちの能力を最大限に発揮することができる。複雑機構がないぶん、デザインは完璧でなければならず、欠点があればすぐに目につくだろう。さらに、これらの時計はコレクションに欠かせない存在であり、マニュファクチュールのなかで最も手ごろな選択肢となることが多い。もちろん、2万ドル(約206万円)は決して手ごろな金額とは言えないが、もし時計製造界のトップクラスに足を踏み入れたいのであれば、妥当なモデルから始めるべきだろう。

2022年 ヴァシュロン・コンスタンタン新作偽物エジェリー・ムーンフェイズ 8005F/120A_B497

エジェリー・ムーンフェイズ
Ref:8005F/120A-B497
ケース径:37.00mm
ケース厚:10.08mm
ケース素材:ステンレススティール、ベゼルに58個のラウンドカット・ダイヤモンド(約1.00CT)、リュウズにムーンストーン
防水性:3気圧(約30m)
ストラップ:ステンレススティール・ブレスレット、ステンレススティール製プッシュボタン付き3つ折りフォールディングクラスプ
ムーブメント:自動巻き(マニュファクチュール・ムーブメント)、Cal.1088 L、約40時間パワーリザーブ、毎時28,800振動、26石
仕様:時・分・センターセコンドによる秒表示、ムーンフェイズ、サファイアクリスタルのシースルーケースバック、シルバーオパーリン製タペストリー技法による“プリーツ”模様文字盤、18K(5N)ピンクゴールド/18Kホワイトゴールドのリングに36個のラウンドカット・ダイヤモンド(約0.10CT)サークルを成す“パール”状の分目盛り、マザーオブパールの雲の真下に18Kゴールド製の月

我々は、いくつかの厳しい基準に基づいて、本稿に紹介する3本の時計を選んだ。まず、自社内で設計、製造、仕上げを行った真の自社製ムーブメントを搭載していることが条件だ。実態のない“自社製”と銘打っただけのものは除く。さらに手巻きであること、時、分、秒の表示のみであること、さらにスーツにも合わせられるドレッシーなデザインであること。そして最後に、本物のトップクラスの時計づくりに徹している時計であることだ。希少なヴィンテージサブマリーナーを探すのではなく、純粋に現代的な時計製造によって生み出された個体であるということだ。

我々は、3本の時計のうち1本を1週間着用し、その結果について話し合った。ジュルヌとランゲについては、すでに着用されているモデル(ランゲは日常的に着用されているもの)を見つけることができたので、それぞれのブティックを出て、腕の上でしばらく過ごした後、どのように見えるかを実際に見てもらうことができるだろう。

それでは、さっそく本題に入ろう。

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